操作マニュアル作成の見積り依頼書|対象画面・読者・完了条件を1枚で整理
操作マニュアルの見積り相談では、「何ページ必要ですか」より先に、誰がどの画面から何を完了できればよいかを伝える必要があります。依頼条件が曖昧だと、構成、画面確認、画像加工、初見テストのどこまでが見積りに含まれるか比較できません。
この記事は、SaaS・管理画面・社内ツールのマニュアル制作を相談するときに使う依頼書です。下のテンプレートをコピーし、分かる範囲だけ埋めれば、相談先が不足情報を特定できる状態になります。
サービス案内について
この記事では見積り依頼書を提供した後に、ツキラボが提供する操作マニュアル制作サービスを1件案内しています。アフィリエイトリンクは含みません。
最初に結論:依頼書は「読者・範囲・完了条件」の3点から書く
ページ数や納期だけでは、必要な工程を決められません。まず次の3点を一文にします。
依頼の要約
読者[例:受注管理ツールを初めて使う店舗担当者]
対象範囲[例:受注一覧を条件で絞り、CSVを保存する操作]
完了条件[例:指定月のCSVが所定フォルダへ保存され、件数を確認できる]
この一文が決まると、必要な画面、注意事項、FAQ、検収方法を同じ目的から逆算できます。複数の業務が入る場合は、最初の依頼を一つの業務フローへ分けます。
コピーして使える見積り依頼テンプレート
角括弧の中を置き換えて使います。未確定の項目は空欄にせず「相談したい」と書くと、決定済みと未決定を区別できます。
1. 対象ツール名称:[ ]/対象URLまたは環境:[ ]/画面確認日:[ ]
2. 想定読者役割:[ ]/経験:[初めて・経験あり]/必要な権限:[ ]
3. 開始状態最初に開く画面:[ ]/事前に完了している設定:[ ]
4. 完了条件読者が[ ]を実行し、[表示・保存・送信される結果]を確認できれば完了
5. 対象範囲含める操作:[ ]/対象外にする操作・例外:[ ]
6. 希望する量ページ数:[ ]/画面画像:[ ]点/FAQ:[ ]件
7. 支給できる素材操作メモ:[有・無]/録画:[有・無]/画像:[有・無]/既存資料:[有・無]
8. 納品形式[PDF・編集可能データ・社内テンプレート・相談したい]
9. 確認体制業務担当者:[役割]/初見確認者:[役割]/確認結果を返す日:[ ]
10. 希望日素材確定:[ ]/初稿:[ ]/最終納品:[ ]
11. 検収条件[例:開始画面から手順どおり進み、完了結果を確認できる]
12. 相談したい点[範囲・ページ数・素材の作り方・納期・その他]
「完了条件」は操作結果まで書く
完了条件を「CSV出力の説明」のような名詞だけにすると、どこまで説明すれば終わりか判断できません。読者が行う操作と、最後に確認する結果を対にします。
月次レポートの出し方を説明する。
店舗担当者が対象月を選び、CSVを保存し、ファイル名と件数を確認できる。
新規ユーザー登録のマニュアル。
管理者が氏名と権限を登録し、対象者へ招待済みと表示されるまで。
Microsoftの手順作成チェックリストでは、番号付き手順、操作場所、手順を完了する操作を明確にする考え方が示されています。依頼書でも開始画面と最終結果を決めておくと、手順の抜けを検収しやすくなります。
含める画面と対象外を同時に決める
対象範囲は「含めるもの」だけでなく「今回は含めないもの」も書きます。別の権限、別端末、外部サービス連携、障害対応まで一つの依頼へ入れると、必要な検証が急に増えます。
| 項目 | 依頼書に書く例 | 確認できること |
|---|---|---|
| 開始画面 | 管理画面へログイン後の受注一覧 | ログイン説明を範囲へ含めるか |
| 対象操作 | 期間指定、絞り込み、CSV保存 | 必要な画面と手順数 |
| 対象権限 | 店舗担当者権限 | 管理者画面の検証が必要か |
| 対象外 | アカウント発行、権限変更、API連携 | 追加作業との境界 |
| 利用環境 | PCブラウザ版のみ | スマートフォン版を含めるか |
素材は「ある・ない」だけでなく利用条件を書く
操作メモ、画面録画、スクリーンショット、用語集、既存FAQの有無を伝えます。画像を支給する場合は、対象バージョン、撮影日、利用許可、機密情報の除去を依頼者側で確認します。
- パスワード、APIキー、秘密鍵
- 実在顧客の氏名、メールアドレス、住所、注文番号
- 共有許可を確認していない画面・ロゴ・第三者資料
- 本番環境だけで使える認証情報
操作確認が必要な場合は、機密情報を含まないデモ画面、マスク済み画像、依頼者側での画面共有など、対象に合う方法を相談します。
ページ数より先に納品物を決める
同じ内容でも、PDFだけか、後で編集できる元データも必要かで納品作業が変わります。社内テンプレートを使う場合は、見積り前に見本と利用可能なフォント・画像ルールを共有します。
- 表紙と目次をページ数へ含めるか
- 画面画像、FAQ、注意事項の上限
- PDF、編集可能データ、社内テンプレートの要否
- 対象ツール名、画面確認日、版番号、更新履歴の記載
- 納品後に誰が更新するか
レビュー担当者と検収条件を分ける
業務担当者は操作の正しさを確認し、初めて読む人は前提知識がなくても進めるか確認します。一人が両方を兼ねる場合でも、確認観点は分けます。
| 確認者 | 主な確認内容 | 合格の例 |
|---|---|---|
| 業務担当者 | 画面名、操作順、権限、結果 | 現行画面で同じ結果を再現できる |
| 初見確認者 | 用語、開始位置、分岐、注意事項 | 口頭補足なしで完了条件へ到達できる |
| 更新担当者 | 元データ、版番号、差し替え方法 | 変更箇所と確認日を記録できる |
W3Cのフォームガイドは、処理に必要な項目だけを求め、入力項目へラベルや説明を付ける考え方を示しています。この依頼書でも、項目名を残したまま短く回答し、未確定事項は「相談したい」と明示します。
見積り相談へ送る前の5分チェック
- 依頼の要約を一文で読む。 読者、範囲、完了条件の三つが入っているか確認します。
- 対象外を一つ以上書く。 今回作らない業務、権限、端末を明確にします。
- 素材の機密情報を除く。 認証情報や実在顧客データが残っていないか確認します。
- 確認担当と日付を決める。 初稿を誰がいつまでに確認するかを書きます。
- 未確定事項を残す。 推測で埋めず、「ページ数を相談したい」のように質問へ変えます。
依頼書を受け取った側が確認できること
このテンプレートが埋まっていれば、相談先は少なくとも次の順で確認できます。
- 一つの業務フローへ切り分けられているか
- 支給素材から構成できるか、追加確認が必要か
- 画面画像、FAQ、納品形式の希望量
- 確認日を含む現実的な進行か
- 検収条件と修正範囲をどこまで合意するか
金額だけを先に比べるのではなく、同じ依頼書を使って「含まれる工程・納品物・確認方法」を並べると、条件差を見つけやすくなります。費用と外注方法を比較したい場合は、外注前の8項目チェックリストを併用してください。
依頼書をもとに対象範囲を相談する
対象ツール、読者、完了条件、支給素材、希望納品形式を整理したうえで、現行サービスの対応範囲、料金、公開見本、相談の流れを確認できます。
対応範囲・料金・見積り相談の流れを見る確認した情報
- Microsoft Writing Style Guide:Procedures and instructions checklist
- W3C Web Accessibility Initiative:Forms Tutorial
- ツキラボ:SaaS・業務ツールの操作マニュアル制作
対象ツールの画面や仕様、ツキラボの対応範囲・料金は更新される場合があります。相談時には対象ツールの公式情報と現行サービスページを確認してください。